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四国一の自然美!紅葉の三嶺へ。光石~フスベヨリ谷~三嶺ヒュッテ泊~白髪山周回ルート【高知県香美市/徳島県三好市】

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こんにちは。高知県在住アウトドアライターaimi(@aiaiminini)です。

2018年秋、念願の三嶺の紅葉を堪能してきました。

新緑の時期に続き、今回も懲りずにきついと噂の(?)高知県側からの入山に決定。

https://www.aimisuna.com/2018/06/06/sanreihikariishi/

三嶺と言えば、徳島県側・名頃登山口からが一般的ですが「三嶺らしさ」を堪能できる=沢づたいである高知県側・光石からのルートのほうに軍配が上がります。

ただこちらのルートの難点は「とにかく長~いこと」。

11月の日の短い時期の入山はちょっと考えてしまうものです…

というのもあり、今回は「三嶺ヒュッテ泊まり」で計画していきました。

今回の計画

1日目:光石~八丁ヒュッテ~フスベヨリ谷~ヌスビト岩~青ザレ~三嶺(泊)

標準コースタイム約4時間 休憩1時間込

2日目:三嶺~カヤハゲ(東熊山)~白髪山~白髪山登山口

標準コースタイム約3時間半 休憩1時間込

計画時「フスベヨリ谷」の崩落が進んでおり状態がよくわからなかったのですが直近、2018年夏に山行記録が上がっていたこととこちらのコースに以前から興味があったため、無理があればビバークの覚悟で準備をして出発しました。

しかし、この安易な考えが思わぬ方向に行くことになろうとは…(ToT)/~~~

個人的にはいっそのこと、「入山禁止」にしてもいいレベルの崩壊と感じました。

登山口に記載があってもよかったかもしれませんね。詳しくは以下の記録に書いていきます。

「三嶺」は四国でいちばん美しい山

高知県側では「さんれい」と呼び、徳島県側からは「みうね」と呼ばれるこちらの山。

四国で一番美しい山ともいわれています。

剣山国定公園の連峰の中で四国一の展望を誇り、頂上からは石鎚山や剣山など四国山地の主峰を見渡せ、天候が良ければ太平洋、瀬戸内海までも眺望できます。

頂上から西熊山を経て天狗塚までの尾根一帯は、国の天然記念物のミヤマクマザサとコメツツジの群落に覆われ、その中に点在する岩石との調和は実に見事です。「日本200名山」のひとつで、昭和51年、林野庁から自然休養林に指定されています。

2017年の1月、2018年の6月と登頂し3度目の計画になったわけですが、登山者の心理としては毎回ちがうルートで登りたいもの。

贅沢なことに三嶺っていくつものルートもあるんですよね。

[chat face=”SnapCrab_NoName_2018-8-1_9-25-26_No-00_0801092807.png” name=”aimi” align=”left” border=”red” bg=”none”]縦走で行くか?単独で狙うか?でも違うんです[/chat]

1日目

光石登山口へ…11月上旬の林道は紅葉真っ盛り

高知県香美市にあります、光石登山口へ。

香美市大栃から北へ進んでいくと、紅葉真っ盛りです。(2018/11/8撮影)

赤、黄、緑が競演して目がちかちかするほど。

標高約900mの光石登山口を過ぎ、白髪山登山口(1,460m)に自転車をデポしに行きます。

ちょうどお昼になってしまったので白髪山登山口でランチ。

おひとり先客がいらっしゃるようでしたが、山頂にいらっしゃるのでしょうか、会うことはありませんでした(#^.^#)

光石登山口には登山ポストができていました

なかなか見ごたえがありますが、よそ見厳禁です(-_-;)

ほんとうにきれいでため息が出るほど

光石~八丁ヒュッテ…紅葉×沢のコラボが素晴らしい!

光石に登山届を提出&お手洗いを済ませて11時に出発。

少し遅くなってしまいましたが、本日の行程は4時間程度なので…

このときはのちに大変な目に合うとは思いもしませんでした…

 

マムシグサの実

 

ダイモンジソウ

落ち葉のクッションが色鮮やか(‘◇’)ゞ

水鏡もすごいですよ!

八丁ヒュッテ~フスベヨリ谷…恐怖!ザレ場・渡渉のオンパレード

八丁ヒュッテまでは特に難所はありません。最終お手洗いはここになりますね。

紅葉もキレイで足が止まりがちになってしまいますが、どんどん進みます。

ここまでは傾斜もきつくないので平和なのですが、このコースは後半が…厳しいのですよ…!!

八丁ヒュッテに泊まって周回もアリですよね~

こ、これは…?しかしまだそこまで深刻に考えていませんでした

こんな10センチくらいの幅のザレ場をロープなしで行くしかないのですか…(-_-;)慎重に通過するしかありません

渡渉(沢を渡る)も5~6回はありました。すべては自己判断。足の幅とか人によって違うのでどことも言えません。

橋もあります。こちらは立派なので落ちる心配はありません

 

フスベヨリ谷~ヌスビト岩~青ザレ~三嶺(泊)…ザレ場を通り越し、崩壊している登山道をやむなく通過

うんざりする渡渉を繰り返した後、ようやくいったん落ち着くのですが「ヌスビト岩」を通過した後、急斜面に取り付きます。

その急斜面のザレ、崩壊具合がえぐいほど。

もうこれは登山道復帰をあきらめ、高まきするしかありません。

流木が転がっていて跨がざるを得ません。またはあえて急斜面を登って高まきする場所も。体力消耗します(-_-;)

きました、大崩壊。これはもう登山道に復帰できません

もはやどこが登山道なのかがわからないので、GPSをたよりにカヤハゲ(東熊山)~三嶺山頂までの尾根によじ登っていくことに。

[chat face=”SnapCrab_NoName_2018-8-1_9-25-26_No-00_0801092807.png” name=”aimi” align=”left” border=”red” bg=”none”]八丁ヒュッテにあった看板、もっと深刻に書いてくれていたらこのルートに来なかったな…[/chat]

11月7日の日没時間は17時10分。不安はありますが、何かあればビバークの覚悟はできています(笑)とりあえず進みましょう。

時計を見ると16時を回っています。渡渉と高まきでかなり時間をロスしていました。

稜線に出るころには日没を迎えてしまいそうです。

しばらくGPSと通れそうな道をとを照らし合わせた結果、何とか三嶺直下の鎖場の途中にひょいと出ました(笑)

そこで見た雲海の美しいこと…!

ここまで来たらヒュッテまでは意地でも到着して見せますよ。

先ほどまでなかったガスが、低くわいて雲海へと変貌

すばらしすぎます。こんな景色に背を向けながらあと200m 登ります!鎖場はどうにかこうにか明るいうちに通過できました^^

 

意外に急な鎖にも苦戦しふらふらになりながら三嶺ヒュッテに到着。

個人的に登山でアキレス腱をこんなに使ったのは初めてです。急すぎて足が悲鳴を上げておりました(笑)

先客の東京からおいでのカップルさんもまだゆっくりされていたようだったので、お話しながら夕食を食べ、外に出てみると満天の星!!!!すごいですよ!!!

 

三嶺ヒュッテとオリオン座です

カメラの性能があれなのでノイズがスゴイですが・・・天の川です!

 

[chat face=”SnapCrab_NoName_2018-8-1_9-25-17_No-00_0801092714.png” name=”aimi” align=”left” border=”red” bg=”none”]まるでプラネタリウムです!![/chat]

ため息が出るほどきれいで、しかも寒くないのでボケーっと眺めていました。

ヒュッテに戻ると、カップルは明日の剣山縦走(17km先、見ノ越登山口まで)に備えお休みされるということでしたので私も寝ることに。

まだ早すぎて眠くないですが…とりあえず寝ます!

2日目

三嶺山頂にてご来光…360度ひらけた大展望を3人占め!

翌朝、5時に起床。とは言えど20時には寝袋の中に入っていたのでスッキリと起きられました。

カップルさん達もかなり快眠できたようでウォーミングアップはばっちりですね(‘ω’)ノ

ちなみに17km、この時期に行うのはかなりの上級者だと思われ…

お話を聞いてみると、「沢ヤさん(沢登りをする人)」なのだそうで体力には自信があるとのこと。私もいつか空身でやりたいと思っていますが…( *´艸`)

6時30分の日の出を三嶺の山頂で見るため、支度をして出発されていくとのことだったので山頂までご一緒することに。

ひかりの筋が出てきました。そろそろかな…?

ヒュッテ前の池にて。ひと登りしないと山頂に行けないのです(‘ω’)ノ

出てきました~!雲があったので6時半過ぎに出てきました

カップルさんに撮っていただきました。

三嶺~カヤハゲ(東熊山)~白髪山…アップダウン&鎖場で意外とメンタル撃沈

私も準備をして7時半には出発します。

本日の行程はのんびりでも大丈夫ですが、昨日の足の疲れもあるので早めに出ることに。

再び登頂し、おにぎりを食べます

池に反射する空の青さったら!

お世話になったヒュッテともお別れです

裏から見るとまるでAmazonの段ボールの顔のよう?!

すばらしい朝焼け

お2人をお見送りします

徳島側もなかなかの焼け具合

山頂直下の鎖場が険しいです

一面ススキの原です。箱根の仙石原より広いぞ~~

1か所、これはというところがありました

もう三嶺があんなに遠くに!

倒木が行く先を阻みます

鹿よけのネット

白髪山~白髪山登山口…高知県民にはおなじみの登山口へ

白髪山に2年前に来たときは、シカの食害だけで倒木はあまりありませんでした。

こんなに無残な姿ではなかったのですが…白髪山はたくさん人が入る山なのに整備はされていないようですね( ;∀;)

しかし白髪山から三嶺、剣山縦走路の眺めは天下一品!

もしあなたが高知県民なら一度は拝んでもいいと思いますよ。

大きな岩がベンチになっていて爽快です

ガスが少し出てきましたがそれもイイ感じ

 

以前ご紹介していますが、白髪山登山口から白髪山間はたったの!50分で登頂できるので高知県民にはおなじみのルート。

登山口までのアクセスにやや難があるので「高知県民には」と書かせていただきました(笑)

https://www.aimisuna.com/2018/10/04/kenzan-koya-ichiran/

そしてこの日も高知県民のおじ様2人が上がってこられていて、山頂でお話しました。

私が北の岩のテラスで休んでいると、もう降りるので、と大きなザックを光石まで運んでいただけることに( ;∀;)ありがたき…!

これで私は自転車に乗るだけで帰れます。

 

登山口に戻ってきました。お疲れさまでした~

あとは自転車で光石登山口に戻るだけです

 

まとめ:フスベヨリ沢はかなり高まきしないと通過困難なのでやめるべき

まとめますと…

光石~フスベヨリ谷~三嶺において

  • フスベヨリ谷の登山道復活はかなり難しいレベルなのではないかと個人的に思う
  • 渡渉困難になるので増水時はぜったいにやめるべき
  • 八丁ヒュッテすぎてすぐ結構な登山道の崩壊が見られたので、その時点で引き返してもよかったかも
  • 登山初心者は絶対にやめるべき→お亀岩経由のルートをとること※ただしこちらも増水時はやめるべき
  • 仮に使うとしてもぜったいに下りでは使うべきではない。ケガの確率100%。

三嶺~白髪山経由~白髪登山口において

  • 白髪山登山口~三嶺日帰りピストンでもかなりの体力が必要と感じた
  • 三嶺直下の鎖場は、思っていたよりも傾斜がきついしざれている。後続、下の人に注意
  • しっかり計画通りにできたら達成感はすごいと思います。白髪山だけとっても剣山系3本の指に入る展望台。ぜひ高知県民なら行くべし!

 

今回の周回コースは標高差に対しての疲れ度具合が尋常じゃありませんでした。少し反省しております。

やはり、ザレ場の通過は単なる登山道と違い神経を使いますし何人かいたら落石の心配も。

「フスベヨリ谷経由」はあまりオススメできませんというか、「通行禁止」にしたほうがイイかと…(ToT)/~~~

まさか、三嶺であんなに手を使うとは思ってもみませんでした。小屋泊装備なのに(泣)

ぜひ体力をしっかりとつけて夏以外に(笑)&おかめ岩経由で周回してみてくださいね。

以上、『四国一の自然美!紅葉の三嶺へ。光石~フスベヨリ谷~三嶺ヒュッテ泊~白髪山周回ルート』の記事をお送りしました。

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https://www.aimisuna.com/2018/11/26/sangakuhoken-cocooheri/

 

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