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レッドリスト(絶滅危惧種)登録のキレンゲショウマを求めて手箱山(高知県いの町)へ

こんにちは!aimiです。
先日、高知県単独最高峰の「手箱山(1806m)」に登ってきました。
目的は絶滅危惧種に指定されている「キレンゲショウマ」を撮影すること。
正確には、「筒上山」直下にあるキレンゲショウマ群落地ですが、
今回は時間の都合で、筒上山は登らずに
「手箱山登頂後、キレンゲショウマ群生地を通って下山」というルートで計画を立ててみました。
今回のルート
標高差1000m超・距離18kmとどちらを取っても
「中級者向け」といえるでしょう。
個人的には少し久しぶりの登山となりましたが、
「立秋」を過ぎて秋の気配も出て涼しくなってきたので
今回、歩いてみることにしました。
キレンゲショウマとは?
環境省のレッドリスト(2007)では、絶滅危惧II類に登録されている。
和名の由来はキンポウゲ科のレンゲショウマ(蓮華升麻)に似た花ということだが、
実際にはあまり似てない。~みんなの花図鑑HPより引用
※絶滅危惧II類=絶滅の危険が増大している種であり、上から5番目の危険度です。

レンゲショウマ。東京の御岳山の群生が日本一なのだとか!(wikipediaより引用)

今回、撮影に成功したキレンゲショウマ
大滝登山口。出発にあたっての注意点。
いろんな意味で大変な国道40号石鎚公園線。
「落石注意」のかんばんがたっくさん!
谷を走るすれ違い困難な1車線の道です。
運転にはご注意ください。
さらに今回、出発にあたって注意したのはこの2点。
- 通行制限の時間帯にかからないか
- 行程も長い(18km)ので早い時間に登山を開始する
1のほうは、事前に調べていてこのサイトを確認しました。
土日や休日も工事をするのかが未記載なので、
もし検討されている方は確認したほうがいいかもしれません。
仮に通行制限の日でも、工事終了時間帯であれば通行できますので、
たとえば平日の8時半前、17時以降に通過すれば大丈夫です。

スタート地点の端の上から。川の水がバスクリンのような深い青色です。

大滝登山口のスタート地点はこの橋から。気持ちが引き締まります。
2は、日が長い夏だからこそできるこのルート。
もし、5月のシロヤシオツツジの時期や
秋の紅葉目当てに入山される方は
相当早め(6時くらい)に出発してもいいくらいだと思います。
下山時真っ暗になってもいいように
必ず日帰りでもヘッドライトの準備はして登りましょう。

シロヤシオツツジ。神奈川に住んでいたときは丹沢山地が有名でした。5月の最盛期を狙えば今回のルートも相当きれいみたいです。
手箱山へのみち
足元はきれいに草刈がされていて、すごく歩きやすいです。
というのも、こちらの道は毎年7月の「いの町氷室祭り」で使用されている道。
山頂へ行く途中の道に
地元の人々が土佐藩主に献上していたといわれる、
氷の貯蔵庫「氷室」があります。
※今回、「氷室」の写真が撮れていなかったので、こちらをご参考ください。↓
【高知新聞1月4日の朝刊から】
高知県いの町の氷室まつりに向け氷詰め登山隊を募集https://t.co/mx0YyLYYxb#高知新聞 pic.twitter.com/DMmYuD0mJG— 高知新聞 (公式)Kochinews (@Kochi_news) 2017年1月4日
そして様子が一変するのが地図の「赤テープ分岐」と書かれているポイント。
勾配がきつくなり、手箱山山頂直前はヤブヤブヤブ。

ルート上に唯一あった道しるべ。「大龍」は「オオタビ」と読みます。

きのこの名前はわからないけれど、生え始めているということはもう秋です。

ここまでは平和だった・・・

笹ヤブの中を歩く。短い距離ですが、すごく歩きにくいので注意が必要です。さらにガスが出てきました。
筒上山山頂をパスしてキレンゲショウマ群生地へ
今回、10時間以上という長丁場のルート取りをしたため、筒上山はパスしました。
「土小屋」からのルートなら標高差もあまりなく(400m程度)、
ここまでは2時間と少し。
ハイキング程度のルートなので、いつもならたくさんの人に会う場所ですが、
今日は天気も悪いため一人もお会いしません。
ひっそりとした登山道を歩いていると、キレンゲショウマは静かにそこにありました。
群生地はロープを張って保護されています。
中に入らないようにしましょう。

見ごろを迎えたキレンゲショウマ

ガスの中、幻想的なキレンゲショウマ
しばし感動していると、雨が降ってきました。
予報で覚悟はしていましたが、カメラはぬらせないので、早々と撤収しました。
剣山の群生地より前に発見された、といわれている歴史のある場所にこれてうれしかったです。
感動をかみしめながら下山します。
ほかにも花がたくさん見ごろを迎えていました。
ここで問題発生。名野川ルートへの下山開始地点がわかりづらい
名野川コースを下りに使う場合、分岐がわかりにくいです。
道標が無くて立木にテープが巻いてあるだけ。
予感はしていましたが、ここまでもほとんど道しるべはなく、
ソロだったというのもあり、
「GPSで少し進んでは確認」、を繰り返して進んでいました。
知ってるヒトでないと入ろうとは思わない?!かすかな踏み跡から下山です。

ぶなにテープが巻いてあるだけで特に何も書いていない名野川分岐点。右にそれます。
以前、おなじ石鎚山系、
西ノ川から石鎚山に上った際も下るときに躊躇するほど
わかりづらく「山荘しらさ」のご主人に電話確認しました。
四国の山は「サバイバル能力」が試されます。
GPSがあるとかなり役立ちます。
【参考記事】
[blogcard url=”https://www.aimisuna.com/2017/04/21/post-895/”]
ここを超えると、しばらくは笹ヤブがうるさいんですが
10分くらいすると、いきなり踏み跡が濃くなり歩きやすくなりました。
時期によってだいぶ状況が変わってくると思うので、
時間には余裕を持つようにしましょう。
夏はやはり、予想はしていましたが笹がうるさいです。
なのでこういった笹のなかを歩く場合は
私は晴れていても
下のレインスーツだけははいて歩くようにしています。
朝だと朝づゆが結構ついていて、びしょぬれになるんですよね。
日中でも、タイツが破れたりといろいろトラブルが多いんで・・・

ぶなの大木。四国のぶなは大きく、そして立派で惚れ惚れします。
名野川登山口に到着。大滝登山口までアスファルト道を歩く
ここで登山が終わり!と思いたいのですが、1時間弱の林道歩きが待っています。

アスファルトの色と一体化しているかえる。とても大きい。

ずっと下に清流が流れていて景色は飽きない。

下山後晴れた。よくあることです。
「アスファルトを歩くのがいやだ!」という方は
自転車を積んできて下山口にデポしたら、OKです!
下り一辺倒なので20分くらいでつくでしょう。
ただ、一度ここまでクルマで来なければいけないことと、
出発は早いほうがいいと思ったので私はもともと歩くことにしていました。
(持ってきてもよかったですけど、ね)
そして、1時間後、集中力が切れまくったころクルマに帰着。お疲れ様でした!
まとめ:ほとんど計画がすべて。早起きして準備周到で挑もう!!
実はこの計画を立てていた日、寝坊して、行けなくなってしまったんです。
それくらい、早起きしないと成り立たない計画ではあります、が!!
めちゃめちゃいいコースでした。延期してまで来てよかったです。
キレンゲショウマがちょっとうつむき加減に咲いていて
儚げでかわいらしかったです!!
お上品なお花。少しわたしも見習いたいと思いましたw
ぜひまた季節を変えてくるつもりです。
9時間12分(予定より1時間ほど早い)で帰着できました!
[blogcard url=”https://yamap.co.jp/activity/1120662″]