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みごとな完全氷瀑を満喫!稲叢山【高知県土佐町/いの町】が本気を見せるのは冬なのだ!!
こんにちは。高知県在住アウトドアライターのaimi(@aiaiminini)です。
2019年の初登山に選んだお山は、土佐町にあります稲叢山(いなむらやま)!
昨年4度も訪れた山ですが、冬には来たことがありませんでした。
https://www.aimisuna.com/2018/06/14/ooyamarengeinamura/
https://www.aimisuna.com/2017/11/05/mt-inammura-kouyou/
【完全氷瀑が見れるコースはひとつだけ】稲叢山「伝説の洞窟」コースとは
稲村ダム→伝説の洞窟コース登山口→3差路→4差路→稲叢山・山頂→4差路→トンネル登山口
距離:4.8km 歩行時間約4時間※休憩30分含む
※通り抜けるので車2台必要になるコースです。今回のYAMAPの記録はこちら。
みごとな完全氷瀑を満喫!稲叢山が本気を見せるのは冬‼
冬→稲村ダムへのアクセスがネック
昨年11月に来たときはまったく問題なかったのですが、高知県いの町(旧本川村)・大橋ダム上の峠あたりは例年12月~3月くらいまでは積雪の恐れがあります。※標高1,000mを超えているため
ということで林道のアクセスが心配ですよね。今回は愛媛のお友達のクルマに便乗させていただき、チェーンを巻いて通過。
チェーンを巻いているそばから、人間がすべり倒してるという…(汗)
まだ登山靴を履いていない状態だと、車道ですら危険ですww
女性のみの山行なのに、手慣れている方がいらっしゃるのは心強いです。
私もずーと昔にまいたことがありますが、忘れていたので見学させていただき何とか思い出しました。
二輪駆動×スタッドレスでは上がらなかったので、チェーンは必須。4輪駆動だと問題なかったようです。後続のエクストレイル(日産)は普通に上がってこられました。
冬山に行かれる方は、いま一度装備の見直しが必要ですね。
真冬の稲村ダム「伝説の洞窟登山口」からスタート
稲村ダムにつくと、平日ですが人気はありません。ダムカードもふもとの事務所で配布していますし、観光客もいない時期でしょうから誰もいなくても問題ないのかもしれませんね。
冬季閉鎖というやつでしょう(‘ω’)ノ
しかしお手洗いは使えるようになっていました。ありがたいです。
岩&沢MIXの足元に注意し登っていく、その先に完全氷瀑あります
3差路を右に進むと、岩と沢のミックスをつめあげていきます。
ところどころ岩が凍結しているので注意を払いましたが、雪も新雪、さほどの危険度もないため、終始ノーアイゼンで通過。
凍ったり溶けたりを繰り返したりするとアイスバーンになるので厄介なのですが、この日はそのような心配がありませんでした。
むしろ、付けていると岩場なので引っ掛けた際に危ないですからね(‘ω’)ノ
ふと見上げてみると、、、
いつもちょろちょろしか水量のない滝が思いのほか成長していたんです!!
これぞ冬の自然美!ビバWINTER!
下から眺めていると、同行のお友達が上に登れるというので、付いていくことに。
[chat face=”SnapCrab_NoName_2018-8-1_9-25-17_No-00_0801092714.png” name=”aimi” align=”left” border=”red” bg=”none”]なるほど~~これは上がらないと大きさがわからない![/chat]
ちょろちょろと出ていたものが凍って、溶けてを繰り返してどんどん成長していったのでしょう!ものすごい迫力ですね~
氷筍(ひょうじゅん)の宝庫!「伝説の洞窟」内に入ってみよう
さらに進み、いよいよ本日の見どころ「伝説の洞窟」へ…
鎖は足場がしっかりしていますが、ゆっくり一歩一歩を確実にお願いします。
鎖をよじ登っていくとまた別世界の空間がありました(‘ω’)ノ
内部には「氷筍(ひょうじゅん)」というものが出来上がりまくってましたよ~
[chat face=”SnapCrab_NoName_2018-8-1_9-25-17_No-00_0801092714.png” name=”aimi” align=”left” border=”red” bg=”none”]これがまた美しいんです![/chat]
[jin-iconbox08]氷筍(ひょうじゅん)とは洞窟に発生する逆さの氷柱である。上から滴り落ちた雫が瞬時に凍りついたもので、タケノコ(筍)のような形状をしていることからこの名で呼ばれる[/jin-iconbox08]
氷筍のできるメカニズムは鍾乳洞の石筍(せきじゅん)と同じと言われています。
氷筍は少しずつ滴り落ちた水が凍って形成され、ほぼ完全な単結晶となっていてよく滑る氷としてスケートリンクの氷に活用されているらしいです。
「輪切りにした氷筍を敷き詰めてリンクとする」と淡々した文章でwikipediaには記載がありますが、これってすごいことですよねww
実際に長野五輪で使ったリンクはこれを使用したと書いてあります。
曇天の山頂でランチを食べましょう!
この日はあいにくの曇り空。高知県佐川町の自宅を出たときにもどんよりとしていたので期待していなかったのですが、ときおり青空が見られるときもありました。
しかし、また曇ってしまったようです。
山頂に着いたのでさっとランチをとることにしますよ~。
山頂は一枚岩なので先行者がいたりすると狭く感じるのですが、今日は貸し切り。
雪のあるところを避けて、好きな場所に腰を下ろします。
もう少しすると雪に覆われるでしょう、座布団があったほうがいいですね。ないとお尻が濡れてしまいます。
冬の稲叢山からはいつも見えないものが見えるんですよ。
なぜかというとすべての葉が落ちて、視界が広くなるからです(*‘∀‘)
この日は石鎚山系はもちろん、曇ってはいましたが剣山方面もはっきりと確認することができました(‘ω’)ノ
山頂から下山、多少滑るけれど問題なし!
ランチもほどほどに、体が冷え切ってきたので早々に下山です。
やはり動いていないと体の芯から冷え切りますね。
この日はマイナスにこそなりませんでしたが、冬の登山は日没も早いので早出・早着が鉄則!
アイゼンはつけるかどうか悩みどころなんですが、新雪だということもあり歩きながら様子を見ることに。
結果、最後までノーアイゼンで歩きとおしました。
あまり雪のない場所でつけると、木の根が痛みますし、鉄ハシゴで引っかかったら危ないですからね。
コース全体の雪の有無割合や、同行者のレベルに応じて付ける付けないを考えていくのが個人的にはベストだと思っています。付ける場所(平らな場所)も限られていますからね!
さいごの鉄塔展望所からは20分くらい。
6月にはこの展望所のすぐ横に、みやまの貴婦人「オオヤマレンゲ」が咲き誇ります。
その時期はこの山が一番にぎわうときですが、今日は静かな山を満喫できましたね~
あれよあれよという間に駐車場に到着。おつかれさまでした!
まとめ:冬の稲叢山はとっても美しい!アイゼン&スノータイヤ完全装備でぜひお越しください!
今回、完全氷瀑は四国に来て初めて見ることができ感無量でした。
2019年は年始早々、東京・奥多摩「払沢の滝」も凍結しはじめたといっていたので、意外に寒いのかもしれませんね。これからの寒波に期待です!
明らかに下界にいる限りは温かいと感じていたのですが(汗)…
病み上がり(風邪)だから、寒いものは寒いです。
2019年も安全登山で楽しんでいきたいと思っています。
今年もどうぞ、当ブログをよろしくお願いします!
稲村ダムへのアクセス
稲村ダムまでの道は冬は除雪が期待できなさそうです。台風のあとで少しがたがたの部分もありましたのでご注意願います。
旧本川村(現いの町本川)から15km程度です。
稲叢山は「山と高原地図・石鎚山・剣山」には載っていませんのでこちらを購入しましょう!地図なしで登るのは絶対にだめです!
https://www.aimisuna.com/2019/01/11/kanzen-hyobaku-mt-inamura/
https://www.aimisuna.com/2018/11/26/higaeritozan-inportant-item/