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むひょ~(霧氷)パラダイス!天狗塚・三嶺【徳島県東祖谷村/高知県香美市】
こんにちは!aimiです。
2017年1月初旬、初日の出を見に、泊まりで「天狗塚・三嶺」の登山計画を立てました。
今回の目的:初日の出と霧氷!
初日の出目的ではありましたが、あわよくば霧氷(むひょう)が見れたら、ということで計画しました。
霧氷とは,氷点下の霧のとき,樹木や露出した地物につく白色または半透明の氷。寒地や冬山でみられ,水蒸気の昇華によって生じる樹霜,過冷却した霧粒によってできる樹氷,気温が-2~-10℃の間で過冷却の霧粒が地物に吹きつけられてできる粗氷の 3種がある。
この3種類のうち、四国山地の山岳で見られるのは「樹氷」の一種。
後述しますが、なんと1日目からあっけなく見れてしまいましたw
晴れているときは温度も上がり溶けてしまう場合も多いので、条件がそろわないとなかなか見られないというから、ラッキーでした。
今回の登山計画
【1日目】
西山林道登山口(徳島県東祖谷村)→天狗塚分岐→天狗塚→天狗塚分岐→お亀岩避難小屋(泊)行動時間休憩込みで4時間
【2日目】
お亀岩避難小屋→三嶺ピストン→お亀岩避難小屋→天狗塚分岐→西山林道登山口行動時間休憩込みで5時間
今回は標高差が少なく、足元も高知県側よりもいいということで、徳島県側から登ります。
西山林道登山口(徳島県東祖谷村)までの道のりで消耗
高知市街からは高速と下道で約1時間半。大豊ICでおり国道32号線をくねくねと走り、国道439号へ。徳島県の西祖谷村(にしいやむら)に到着します。
西祖谷村の玄関口・JR大歩危駅から坂を上り、東側へ。どんどん高度を上げていきます。大歩危エリアは夏は川下りなどの観光客でにぎわいますが、冬は寒々しい風景が広がっています。これはこれで美しいんですけどね。
ガソリンスタンドは国道32号線から山に入るとほとんどありません。あらかじめ市街地で入れてからこのエリアに来ることをオススメします。
「道の駅にしいや」でお手洗いを済ませ、さらに439を進み、いよいよ西山林道にいくことになるのですが、
分岐が非常にわかりづらいのです。「天狗塚登山口」の表示を見かけたら曲がります。
そうですいまから向かう場所は「天狗峠(イザリ峠)」登山口なのです!
その後は未舗装路も時々見られますがノーマル車で入れます。日陰が多少凍ってました。1月ともなるとスタッドレスが確実ですね。
集落を過ぎ、分岐が多少ありますが、「天狗塚登山口」のほうに進めば大丈夫です。
私たちはここにつくまでにかなり消耗したのは言うまでもありません。なぜならこの入り口を見落としてしまい、西山林道終点の「癒しの温泉郷」まで行ってしまいました・・・。
しかも凍結が数箇所あり、慎重に周りを見ながらにかかわらず。何てことだ・・・OMG!
2周目でやっと発見。よかったよかった。時計を見ると10時を回っていました!でも今日は泊まり装備なので大丈夫!車を停め出発します。
ちなみにこのスペース3台しか停められません。いっぱいの場合は迷惑のかからない少し離れた路肩に停めましょう。
西山林道登山口(徳島県東祖谷村)→天狗塚分岐→天狗塚
それなりにゆっくり出発の私たち。どうやら先客が1組いらっしゃるようです。ジムニーが1台おいてありました。
この登山口、地味なようで人気があることは事前に押さえていました。徳島県側からだと天狗塚・三嶺に一番標高差がなくラクできるのです!
雪があるということも事前にわかっていましたので、シュラフなどを持っての重装備で行くならもうココしかないな、と。
やっぱり安全に登山を楽しみたいのでw
出発すると程なく雪が現れました。
意外とふかふかで、歩きやすい。チェーンスパイク(軽アイゼンの簡易的なもの)をつけてさくさく高度を上げていきます。
歩き始めて1時間くらいでしたでしょうか。樹林帯を抜けると期待してなかった霧氷が!
この時点でもうお昼近くになっていたのにぜんぜん溶けていません。びっくりしました。
この分岐に重たい荷物をデポして天狗塚のピークに向かいます。
少し下って、また登るという感じでしたが、荷物もないのでルンルン散歩。
少し太平洋側(高知側)にガスが出てきましたが、それが良かったのかもしれません。霧氷を楽しみながら歩きます。
到着しました!特に何もないですが、やはりピークに立つか立たないかは達成感が違います。
写真を撮ってすぐ分岐に戻ります。
たとえ日ざしがあっても、動いていない時間は体温が奪われるものです。冬は汗をかくのは厳禁ですし、体温調節がかなり重要です。
天狗塚→天狗塚分岐→お亀岩避難小屋
天狗塚の分岐で荷物を持ち、本日のお宿、お亀岩避難小屋方面へ。
途中、綱付森の分岐を過ぎるとよりいっそう霧氷の密度が濃くなり、青空に映えてめちゃくちゃキレイ!
本日のお宿に到着です。「お亀岩避難小屋」は高知県の管理になっています。
お亀岩避難小屋は薪ストーブも設置されており、トイレも完備されています。尚、トイレ利用時のペーパー類は各自で持ち帰る必要がありますので、利用の際にはご注意ください。
夜は同宿の方が下からマキを担いでこられたとかで、ストーブで温まらせていただきました。あくまで備え付けのマキは緊急用なので、使う際は持参が必須です。
ひとつ、この小屋に泊まって思ったのですが、適度に人がいたほうが暖かい!夜もぐっすり寝られました。
年末年始の人の多いときを狙って登るのが正解と思いました。ただ多すぎてもテント持参になってしまいますので、程よい人数がいいですね。半分運ではありますが・・・
翌朝、荷物は置いたまま、三嶺ピストン
特に目覚ましはしていなかったのですが、外が明るくなるはじめたのを確認し、出発の準備をします。
泊まりだとかな~り行程と時間に余裕があるのが三嶺。日帰りだとほぼ休む時間が取れませんから贅沢な話です。
ここから三嶺の往復でも3時間弱ほどですから、天狗塚登山口からだとしてもかなり早起きしないといけません。
うっとりするような初日の出です。
この日は1月4日でしたが、本当に独り(夫婦ですから正確には二人)占め。このヒュッテに泊まっていた人以外、山頂まで誰にも会わなかったです。
平日になってはいますがお休みの方はいたはず。それにしてもラッキー。
雲があるとさらに芸術的な素敵な日の出だったかもしれませんが、欲張ってはいけません。またの機会ですね!
それにしても面白いことに、昨日までびっしりあった霧氷はさっぱりと何もなくなり、今日は温かめ。風もなく穏やかです。
途中、西熊山のピークも経由しました。結構眺めがいいです。ここも!
三嶺に到着!池にはった氷で遊ぼう(自己責任で)
三嶺に到着すると、三嶺ヒュッテの横に池がありました。
冬の時期は全面凍結という事で、遊んでみます。
一緒に泊まっていた大学生の方が、池の上に乗っているのを確認し、私たちも上に乗ってみます。(臆病なので一番にはムリw)
めちゃくちゃ楽しい!ストックで石橋をたたいて歩く・・・的なことをして恐るおそる。
山頂で写真を取っていただいてお亀岩に戻ります。
人に会わなかったらとってくれる人もいなかっただろうから良かった。
先行して歩いている、赤いウエアの方のは大学生。山岳部OBさんと山登りされていました。年の差がすごい!
でも仲よさそうに歩かれていてほのぼのしちゃいました。
お亀岩避難小屋→天狗塚分岐→西山林道登山口
お亀岩避難小屋に戻ってくると、温かいものが食べたくなったので、水場に行きお湯を沸かしてラーメンを食べました。
さらにコーヒーも。雪解け水のコーヒーはおいしい!
そしてまた60リットルのザックを担いで下山です。重いけど、がんばります!
2日目のほうが晴れていました。温かいです。
帰りはあっという間に登山口まで帰りました。途中訓練しているワンちゃんに会ってかわいかったです。
何の訓練かはわかりませんが。
おつかれさまでした~!
帰りにジムニーの山岳部コンビも降りてこられて、またの再会を祈ってお別れしました。
まとめ:三嶺エリアは霧氷があるとないとは大違い!2日あればチャンスが2倍になるので泊まり登山がオススメ!
いかがでしたでしょうか?
「寒い時期にあえて行くなんて・・・」と敬遠されている方もいるかもしれませんが、三嶺エリアの本当の美しい時期は・・・公共交通(バス)がお休み中の冬です!四国外の方も、ぜひレンタカーで向かってもらえたら!
早朝暗いうちから登るのはリスクも多いし、日没も早い。やっぱり難しい時期は泊まれるなら泊まりが一番!
霧氷があるとないとは大違いで、2日あればチャンスが2倍になるので泊まり登山がオススメですよ~。
お亀岩避難小屋がいっぱいのときは、三嶺ヒュッテまで足を伸ばしてもいいですし、テント持参でも。
里山に登るのも良いけれど、四国の山の冬本番の美しさも知っていただきたいということでこの記事を書いてみました。ぜひ参考にしていただけたらと思います。
以上、「むひょ~(霧氷)パラダイス!天狗塚・三嶺【徳島県東祖谷村/高知県香美市】」の記事をお送りしました。
冬装備のお話
四国・剣山系の冬山の宿泊装備は通常の冬用の装備+冬用シュラフ、雪がさほどなく、凍結が心配な場合はチェーンスパイクがあればオッケー。この年は雪が少なめでした。
どっかり降るときは10本爪アイゼン・ピッケルが必要になりますのでご注意を!
直前のアプローチの路面状況も確認が必要です。
詳しくは徳島県県土防災情報管理システムのページをご参照ください。
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このエリアは交通の便が悪いので、前泊も大変おすすめです。
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