登山

山小屋が「世間の常識」と食い違ってるところが多い3つの理由

最近の山小屋事情

こんにちは!aimiです。

先日、久しぶりに山小屋にお世話になったのですが、人がたくさん訪れる日本アルプスを中心として、最近の山小屋はサービスも進み、不快な思いをすることがまずなくなりました。例えばご飯に力を入れたり、「汚いトイレ」の先入観を払拭するようなぴかぴかのトイレ、接客も力を入れているところもあります。

雲取山のふもと、「三条の湯」では鹿の燻製が食べれます。
最近お世話になった雨飾山荘の「雨飾ラーメン」

 

ガンコ親父が幅を利かせている小屋もまだある

しかし、まだまだいわゆる「ガンコ親父」のいるような小屋もあると聞きます。

実際、わたしも目の前で小屋主(オーナー)とお客さんともめているのを見たことがあり、周りの雰囲気も一気に悪くなったのを覚えています。

特に混雑時は、パーソナルスペースの確保が十分にできなかったりしてお客さんの沸点も低かったりするので、お客さんのほうも気が立っていたり。理由にもよりますが、気持ちよく過ごせるように、周囲への配慮も必要なのですが、そういうのもわからないくらい世間知らずな親父さんもいることはいますw

山小屋が「世間の常識」と食い違ってるところが多い理由

昨年、わたしは山小屋で秋シーズン働いていたこともあり、少しではありますが小屋の内情もわかります。なぜ山小屋が「世間の常識」と食い違っているところが多いのか、自分なりに考えてみました。

競争原理が働かないから

山小屋の存在意義は、「ホテルや旅館等の宿泊施設とは異なり、緊急避難場所の役割もある」ということなので基本的には「そこにただ存在して、食事・休憩・トイレなどの提供」のみになります。

小屋は宿泊者を断れないという代わりに、余計なサービスはなし。スタッフの愛想が悪く「気に食わないからほかにいく!」ということも基本的にはできないのです。なぜなら隣の小屋は4時間離れているとかザラだからで。

競争原理の働く、「上高地(長野県)」や「立山(富山県)」エリアの山小屋は、どこに入っても最高のサービスを受けられます。(※山小屋的意味で。)

立山の「雷鳥荘」は源泉かけ流し温泉に入れ、朝・夕がバイキング。ゴミ箱まで置いてあって目が飛び出しそうになりました。(※普通、ゴミ箱は山小屋にありません)

でもここは、外国人の皆さんも登山の格好でなく普通に観光として上ってくる場所。そうならざるを得ないと小屋が判断したのでしょうね。

家族経営が多いから

立山エリアの小屋のオーナーのお名前の苗字が「佐伯さん」が多いことをご存知でしょうか。江戸時代、立山信仰といって、麓に1泊して登ることが一般的だったんです。

宿坊として使われていた麓の芦峅寺(あしくらじ)の本家、「佐伯有頼(ありより)」のご子孫が登山ガイドをしていたという縁で、立山エリアの山小屋は「佐伯さん」が多いのだとか。その後、2代目・3代目とご家族で跡を継がれる小屋になっています。

ここまでは「ロマンを感じる」と前向きにとらえられますが、裏を返せば「登山が好きじゃない」「山好きじゃない」オーナーがいるのも事実。ゲームが好きなど、まったく関係のない趣味に没頭してしまうご子孫をお持ちな小屋も聞いたことがあります。(真逆!!w)ご子孫も「親は選べない」からこそ難しい問題なのではありますが。

ハードな仕事なだけにそういう方に無理に小屋を継がせるのもなんだか・・・と思うのです。もちろん、「山が好き」な人に対応していただくほうが客としてはうれしいですし。そういうのって態度にも表れてしまうものです。

この山小屋の世界も、甲斐駒ケ岳の七丈小屋オーナーにクライマーの「花谷 泰広(はなたに やすひろ)」さんを迎え入れたように新しい風を吹かせるのはとても重要と感じます。

考え方が古いから

1年の3分の2ほど山の中にこもっているせいもあり、小屋のオーナーやスタッフはいるだけで「思考が鈍る」のも否めません。新聞もありません。場所によってはネット環境もありません。

山域にもよりますが、小屋宿泊者の割合を見ると、若年層や中年層3割・高齢者7割といった感じ。10年後には一体どうなってしまうのだろう?若い人を呼び込もうと工夫している小屋も存在するが少ない、問題意識の欠如の原因はオーナーの古い考えが強く意見が通りにくい。中長期的な改善案が必要と感じました。

まとめ:山小屋が「世間の常識」と食い違ってるところが多い3つの理由

理由は3つ書かせていただきましたが、いま山小屋が「変わらざるを得ない」時期に来ているのは確かだと思います。そうでないと、少子化も進んでいますし、海外のお客さんが来た際も慌てふためく。「わかりやすく、気持ちのよいサービス」を展開してくれたらすすんで足を運びたいな~って思います。理由は、「お客さんもそこまで求めていないから」。山の中ですし。

私の働いていた小屋も、隣の小屋とは遠くてある意味「お金を落とさざるを得ない場所」ではありましたが、お客さんに気持ちよくモノを買っていただいたり、サービスを受けたりしていただいていました。それは、スタッフが気持ちよく働けている=小屋のオーナーのサポートが行き届いていたからに尽きます。

オーナーの考え方は古い部分も多々ありましたが、「短い間だけど楽しく働いてほしい」という思いがあったのか、いつも気にかけていただいてたのはありがたかったです。

働く側も、お客さんも笑顔になれる、そんな山小屋がいいと思うんです。

以上、『山小屋が「世間の常識」と食い違ってるところが多い3つの理由』の記事をお送りしました。

私がいつも山小屋に行く際に参考にしている本『山と山小屋』はこちら↓

 

 

 

 

ABOUT ME
aimi
神奈川で15年間OLとして勤務→2016.3月高知へ夫婦で移住。 2017年4月から夫が地域おこし協力隊(木こり・自伐型林業)で勤務開始。 当ブログ(最高15,000PV/月、収益6,000円/月)を伸ばして収益を拡大し、ライターの仕事と組み合わせ生活できるように奮闘中。 月に2回くらいは山に泊まって過ごします。