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恵那山(長野県/岐阜県)にあえて泊まりで登ってみた。

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こんにちは!aimiです。
2016年秋、山小屋で働いていたときの休暇の際、初めて岐阜県の山に登りました。恵那山です。中山道の馬籠宿(まごめじゅく)と妻籠宿(つまごじゅく)もその際観光したのですが、どこからでも見えるので、周辺地域のシンボルになっています。

どのガイド本にも「山頂からの眺望はない」と書いてあるのですが、ちょうど休暇の日数的にちょうどよい距離だったのでレンタカーを借り向かうことにしました。

個人的には初めての中央アルプス!!とっても楽しみに車を飛ばしました。

恵那山の主な登山ルート

  • 黒井沢ルート – 野熊ノ池、避難小屋と水場(山頂避難小屋から約250m下ったところに岩清水)がある。8時間30分。
  • 神坂峠ルート – 展望が良い。6時間30分。
  • 広河原ルート – 長野県の阿智村からの最も新しい最短のルート。6時間。
  • 前宮ルート – 健脚向き、登山口への道路脇には恵那山ウェストン公園と恵那神社がある。11時間40分。

今回は、山で長く滞在できる「黒井沢コース」を選びました。

恵那山は「神坂峠or広河原ルート」で圧倒的に日帰りで行かれる方が多いですが、「黒井沢コース」を選んだのは沢沿いを歩くので、単純に「涼しそうだった」&途中に避難小屋があるので何かあったときは逃げ込める、という理由からです。

今回は1泊2日で黒井沢ルートへ

黒井沢ルートの登山口に行くのに少々迷いました。
中津川の市街地にある「マクドナルド19号中津川店」で道を聞くと、なんと「店の前の道1本でいける」とのこと。ここで温かい朝食を食べます。道も最後までアスファルトでくねくねしてはいましたが、おおむね良好。中津川の街から1時間弱とそう離れていないのも魅力です。

登山口にはお手洗い、10台くらい置ける駐車スペースがあります。

黒井沢登山口~野熊の池

「黒井沢」というように、沢沿いを歩くので豊富な水が流れています。しかもきれい!

「野熊の池」の横にベンチがあります。ここで休憩を入れます。「野熊の池」にもきれいな避難小屋があります。

トリカブト。秋の花です。

野熊の池~恵那山山頂避難小屋

ここからしばらく背より高い笹原を歩き(刈ってくれた直後で助かりました!)で高度を上げていきます。
とは言っても急ではないのでゆっくり景色を楽しみながら上りましょう。稜線に出るまでは眺望なしです。

ここの笹原、雰囲気はいいですが、熊が出そうです!途中の「野熊の池」の名前からして獣の気配がある名前ですしね。

いよいよ稜線上に出ました。残念ながら周りの山はガスに覆われました。今日は泊まりなので明日に期待です!水場は小屋から250m黒井沢ルートを戻ったところにあります。小屋に到着する前に通過するのでくんでおくといいですね。

恵那山山頂避難小屋に到着!

山頂展望台に行ってみるも、何も見えないので、小屋でゆっくりと同宿の方とお話していました。どうやら、本当の山頂は別のところにあるのだとか。明日の朝確認してみます!

日帰りでも頑張ればいける山にあえて泊まりに来たのでまだ14時ころ。まだまだ明るく、手持ち無沙汰ですが、お酒でも飲んでゆっくり寝ます!

小屋のすぐ外にトイレもあります。

小屋の屋根を見下ろす高台に来ました。ここから明日は朝日を見よう!

ふもとは長野でもあるのでワインが有名!ロゼはお替わりしたくなるレベルの飲みやすさ。

秋が始まりました。夜は結構寒かったので持参したシュラフの上に避難小屋の毛布を借りました。

展望台。何も見えませんでした。

翌朝のサンライズがこの山旅のハイライト

同宿の方はわたしの他に2人。両者とも百名山ハンターで「お疲れ様です」と思わず言ってしまいました。しかもお一人はバイクで群馬から!!ひえ~~。「眺望のない山にわざわざ登る」のは「百名山ハンター」か「物好き」しかいないでしょうwわたしは後者ですね。

さて、そのお二人と早起きして眺望の開ける場所を探しにさまよいます。
どうやら「祠」付近が最高標高地点らしく、そのあたりを中心にうろつきました。

恵那神社奥宮本社。

「いい場所見つけた!」と同宿のおじ様が言うので2人で駆け寄ります。
こ、ここは・・・スゴイ!180度開けていて、木々の隙間からですが感動的な風景が!!

朝日に照らされた紅葉の木々。いっそう赤く見えます。

辺りを見回すと一面雲海ではないですか!

朝日が雲海を照らしています。感動・・・!

サンライズの瞬間。中央アルプス連邦の後ろ側から出てきました。隣には富士山の頭も見えます。

朝日を待つ間が寒いのですが、それを忘れてしまうほど感動的で、2016年最高の景色が見れました。他のお二人もかなり満足されたようで、「登って来た甲斐があった~」とかなりご機嫌でした。わたしも今シーズン初のサンライズショーにカメラを持つ手が止まりませんでした。お二人に感謝です。

帰路:恵那山避難小屋~黒井沢登山口

感動的なサンライズショーのあとだったからか、帰るのが名残惜しく、コーヒーをゆっくり飲んだり9時くらいまでゆっくりすごしました。同宿のお二人は神坂峠から登られたとのことで、お別れのときがやってきました。別れ際握手までしていただきました。またどこかでお会いできるといいですね!

同宿のおじ様にとっていただきました。おつまみやおやつまでくれて感謝です。

振り返ると恵那山のピークがもう遠くに。こんもりとしています。よく「かまぼこ型」といわれるそう。

そしてうって変わって翌日はいい天気!暑い位です。宿泊のメリットはどっちか1日でも晴れてくれれば儲けもの、っていうところがあります。自然のことはわたし達の力ではどうにもなりません。よく長いお休みをとって北アルプスを1週間かけて旅する人がいますが、まず雨に当たらないということはないです。自然というものにわたしたちが合わせていく、そういう旅もいいと思いませんか?

帰路では「野熊の池避難小屋」に寄り道してみました。ちょっとここは怖いな・・・・名前といい、雰囲気といい。でも扉を開けてみると、驚きました。きれいに整備されていて、つい何日か前にも人が泊まっている形跡が・・・・(ノートに記入されていました)。熊さえ出なければOKなんですが。

そして車に帰着。お疲れ様でした~~。すれ違ったのは1人。やっぱり予想通り静かな山歩きが楽しめました。マイナールート、最高!帰りは「中津川温泉湯舟沢」で汗を流して再び山小屋バイトに戻るのでした。

帰りの道中も高い山がいっぱい見えて気持ちよかったです。国道は広くて高速も平行しているし、アクセスのいい山と感じました。

まとめ

恵那山を最大限に楽しんでいただくには「恵那山山頂避難小屋」泊まりを超絶にオススメしたいです!絶景をぜひ目に焼き付けて帰っていただきたいです!!

そして恵那山のいいところは「登山口が街から1時間弱」と離れていないのも魅力です。タクシーで入山して他の登山口に下りるというのも楽しそうですね。おそらくですが、秋の登山シーズンでここまで静かな山もそうないと思います。地味ですが、いい山でしたよ。

「黒井沢ルート」登山口へのアクセス

【住所】岐阜県中津川市阿木7986

※このエリアはクマがよく出没しています。単独の際はクマ鈴を持ち歩きましょう。

※恵那山林道(通称:黒井沢林道)は冬季閉鎖期間があります。期間を確認し注意しましょう。(12月~3月)

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以上、『恵那山(長野県/岐阜県)にあえて泊まりで登ってみた。』記事をお送りしました。

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