徳島県

社畜を脱出した夫婦が「うだつの町並み」(徳島県美馬市)でなにを思う

徳島県美馬市。そこにはただ吉野川が流れていた

夏休み、「いけだ阿波踊り」にいった帰りに

まだ訪れたことがなかった

徳島県美馬市の「うだつの町並み」に寄り道してみました。

井戸が残されていました。生活用水にもなっていた清流、吉野川。

奥に見える駐車場の向こうが吉野川。

車を降りた瞬間、視界が一気に開けました。

その理由はここが吉野川沿いにあるから。

吉野川のむこうには大きな山々、剣山連峰が迎えてくれます。

また反対側の「北側」も山なので、

この場所が緑豊かな山々に囲まれ、自然豊かな盆地であることがわかります。

奥に足を踏み入れると、

幕末から明治・大正にかけての建物を中心にして

現在85棟の伝統的建造物が残っています。

現存する一番古い建物は宝永四(1707)年築。

今から300年以上も前のものになります。

訪れたこの日は

お盆休み中の日中にもかかわらず人も少なく、

本当にタイムスリップしたような錯覚に陥りました。

「ここはどこ?西洋の服で歩いていいの?」みたいな感じです。

できれば着物とか作務衣とかで歩きたい気分に駆られましたw

 

「うだつの町並み」がここにある理由

鳴門から池田までを結ぶ撫養(むや)街道と讃岐越えの峠道に面した交通の要衝であり、

吉野川の水運にも恵まれたことから商業の街として発展し、

特に阿波の特産品である『藍』で財を成した豪商たちが、

脇町の当時のメインストリートだった南町通りに競って屋敷を構えた。~「阿波ナビ」HPより引用

この説明を読んでいたときに、

「この人口減少の進む徳島でも

人がいっぱい住んでいて富を競って

稼ぎまくってた時代があるのだな」、と思うと

ただただ今とのギャップに驚くばかりでした。

うだつの町並みの「うだつ」の意味。そして、思うこと。

「うだつ」とは隣家との境界に取り付けられた土造りの防火壁のことで、

これを造るには相当の費用がかかったため、裕福な家しか設けることができませんでした。

すなわち「うだつが上がる」ということは富の象徴であり、

「うだつの町並み」は当時の繁栄を物語っています。

各家々のうだつには家紋や細工が施され、その豪華さが商人の権威を表しています。

それは見事な芸術品といってもいいほどの手の掛け様です。~「阿波ナビ」HPより引用

わたし達夫婦は昨年、仕事をやめて高知に移住しました。

わたし:『「稼いでやる~」とか一度も野心に駆られることもなく

サラリーマン人生を終えたよね、わたし達。』

夫:『そうだね・・・』

夫婦で:『アハハ・・・・w』

わたし:『でも今は前より「稼いでやろう!もっと発信していこう!」って野心に駆られている。

面白いものだね。人生。』

夏休みの観光中、ここでそんな会話をしていた夫婦はわたし達だけでしょう。

 

「重要伝統的建造物群保存地区」=外からの受け入れを拒否することでもある

「85棟のうち、実際にその家の中で生活を続けている世帯は60棟ぐらい。一人暮らしのお年寄りの世帯も多いので、南町で暮らす住民の数は現在100名ぐらいです。家は人が使っていないとどんどん傷みますから、“20棟以上の空き家をどう活用するか?”が、いま直面している大きな課題です」

現在うだつの町並みは

『重要伝統的建造物群保存地区』になっていて

重伝建地区の建物は『改築』ではなく『復元』が基本となっているので、

手を加えて建物性能を新しくすることができず、

“元の時代に戻す”というルールになっているのだそうです。

リノベーションされてゲストハウス兼カフェを営まれている建物。

お店の中に入らなければ全部歩いてもそんなに時間はかからないです。わたし達はゆっくりお店めぐりをしました。

『重要伝統的建造物群保存地区』に指定されて以来は

重伝建地区内の建物の補修には国から補助金が出るように。

しかし、上限は母屋で600万円までとなっており、

最低2割の家主負担が必要となります。

つまり、補助金を使って補修(復元)しようとすると、

150万円を自己負担で持ち出すことになり合計750万円までが予算の限度。

豪商の中の豪商だと建物補修の相場が1000万円くらいだから、

さらに大負担になります。

そう考えると持ち主が空き家の補修には難色を示すケースが多いだろうな、

と簡単に想像がつきます。

そして新規参入、移住者にはさらにハードルが高い。

こんなに美しい状態で残っているのに、

外からの人はなかなか入ってこれない→衰退という

目に見える構図が、胸をしめつけます。

どの家も生活観があふれている。

わたし達にできること=観光して活気づけていくこと

この「うだつの町並み」は

「道の駅藍ランドうだつ」と一体化しており、

ふつうのご家庭はもちろんですが

リノベーションされたカフェや雑貨屋さんも散在しています。

今ある建物を維持していくためには観光してお金を落とさないといけません!

今回3つのお店を取り上げさせていただきました。

【参考記事】

まとめ:「うだつの町並み」はあなたをお待ちしています。

300年前の豪商の活気付いた街が衰退、

新しい風を入れていかないと、町並みが消滅してしまう。

「より多くのひとに知ってもらい観光して欲しい」

こんなに強く観光客の立場で強く思ったことがありませんでした。

なので、今ブロガーとしてこうして発信しています。

『前より「もっと発信していこう!」って野心に駆られている。』

なんて、今後の抱負(?)と本音を出させてくれた、「うだつの町並み」。

人を素直にさせてくれるとは・・・ただの観光地ではありません!!

季節を変えて、また来たいです。

徳島県は意外と本州からも近いので、ぜひ訪れてみてくださいね!

 

「うだつの町並み」へのアクセス

【住所】徳島県美馬市脇町大字脇町55

【電話】0883-53-2333

【営業時間・定休日】

9:00~18:00

12月27日~1月1日のみ休み

ABOUT ME
aimi
aimi
神奈川で15年間OLとして勤務→2016.3月高知へ夫婦で移住。 2017年4月から夫が地域おこし協力隊(木こり・自伐型林業)で勤務開始。 これから地方への移住を考えている方に向けて、のびのびと暮らす方法、登山、サイクリング、旅行のこと、いろいろ書いていこうと思っていますのでよろしくお願いします^^